オリジナルショッパーには必須!?表面加工
オリジナル紙袋を初めて発注される方で、表面加工の選択に戸惑った方も多いのではないでしょうか?
BAG-FACTORYのお見積もりフォームでは、用紙の選択・紙の厚さの選択の次に「表面加工」の選択が必須となっております。
何も知らない状態で表面加工を選べと言われても、どれを選ぶのが最適かはわからないですよね。
このコラムでは、「表面加工とはなんぞや?」「そもそも、どうして加工が必要なの?」……などなど、数々の疑問を解決させていただきます!
【寄り道コラム】
・紙袋の材質について詳しく解説!適した印刷方法もご紹介
・未晒クラフト紙の魅力を解説!安くて丈夫なオリジナル紙袋・ショッパー製作
表面加工は絶対に必要なの?
表面加工とは、ひと言で言えば“紙を守り、印刷を守る加工”です。
特に表面加工が必須なのはコート紙です。
コート紙は、紙の表面がコート剤でコーティングされている紙の総称です。
紙の表面がコーティングされていることにより、表面がツルツルとして光沢があります。紙本来の凹凸が少なく滑らかになっているため、インクの乗りが良く印刷適性が高いのが特徴です。
写真やイラストなど繊細な色の印刷再現に優れていて、特にフルカラー印刷で本領を発揮します。筆記性には乏しいため、鉛筆でなにかを書き込むような用途には不向きです。
コート紙は、紙にインクが浸透せずに上にインクが載った状態になっています。そのため、印刷してそのままの状態だと少し擦っただけでインクがついてしまうほど色落ちが激しく、実用には向きません。
それを防ぐため、コート紙への印刷の後にはかならず表面加工が必要となります。
一方、晒クラフト紙、未晒(茶色)クラフト紙の場合は「ニス引き」という表面加工となるのですが、こちらは必須というわけではありません。
■ 表面加工がされていないとどうなるの?
紙袋やショッパーは、屋外や外へ持ち歩き、肌に触れる時間も多いですよね。そのため、紙の表面に印刷されたインクが落ちやすくなってしまいます。
湿気や風にさらされたり、長く外に出していることによって色落ちがある他、持ち歩いている最中に服屋肌に色移りしてしまうという致命的な欠陥もあります。
また、コート紙へのグロスPP、マットPP加工には少しの耐水性能もありるため、多少の水濡れであれば、雨に濡れて紙が破けてしまうというリスクも低くなります。
晒クラフト紙、未晒(茶色)クラフト紙の表面加工であるニス引きは、表面加工をしていない紙と同程度には水に弱いため注意が必要です。
ツヤツヤ光沢が美しいラミネート「グロスPP加工」
グロスPPはコート紙専用の、光沢の強いツヤツヤとしたラミネートフィルムです。
コート紙自体元からツヤのある素材ですが、グロスPP加工を施すことでさらに強く美しい光沢になります。グロスPP加工をすることで、印刷の色はさらに鮮やかにはっきりと見えるため、美しい印刷を際立たせる場合におすすめです。
フルカラー印刷との相性は抜群で、写真やイラストの発色をよりはっきりと鮮やかに見せることが可能です。光に反射してツヤツヤと輝き、派手であったり賑やかな印象を与えます。
展示会やイベント用の紙袋には、グロスPPをご選択いただくことがほとんどです。
グロスPP加工のオリジナル紙袋ご紹介
■ 箔押しが綺麗!大きなサイズの高級ショッパー
■ ツヤツヤの光沢とハッピータックで堅実な印象のオリジナル紙袋
■ コミケなど展示会イベントにおすすめのフルカラー紙袋
滑らかで上品なツヤ消しラミネート「マットPP加工」
マットPPはコート紙専用のPP加工で、艶消しのラミネートフィルム加工となります。
元々光沢のあるコート紙の表面を、艶のないマットな質感で滑らかに仕上げます。
グロスPPは輝きを増す加工ですが、マットPP加工は印刷色は若干沈み、落ち着いて上品な印象になります。ベタ無しのワンポイント印刷や、パステルカラーなどの淡色ベタ印刷へのマットPP加工は、やわらかでふんわりとした印象になるためショッパーにも人気です。
濃色やスミベタのマットPP加工も人気ですが、濃色へのマットPPは傷が目立ちやすいため、扱いに注意が必要です。海外生産の場合、アンチスクラッチマットPPという、傷の目立ちにくいマットPPも取り扱っております。
マットPP加工のオリジナル紙袋ご紹介
■ リボン結びがおしゃれなオリジナルショッパー
■ かわいくて高級感のあるマットPPショッパー
■ アンチスクラッチマットPPのオリジナルショッパー
クラフト紙の印刷保護にはこれ!「ニス引き加工」
ニス引きは、グロスPPやマットPPといったラミネートフィルムとは異なり、紙にフィルムを貼り付けるような加工ではありません。
印刷を保護する透明な樹脂製のニスを紙に塗ることで色落ちを防ぎます。ニス引きにはPP加工のような撥水効果はありませんが、安価に表面加工ができるのでおすすめです。
晒クラフト紙と未晒(茶色)クラフト紙の表面加工として使用するのがニス引きです。
ただしコート紙と違って、どんな印刷内容にも必ず必須というわけではありません。
ニス引きが必要になるのは、主にベタ印刷です。
ベタ印刷とは、紙袋の一面に対して30%の範囲を塗りつぶすような印刷内容を言います。ベタ印刷でなくても、例えば1色印刷で紙袋全体に細かい柄が入っている場合や、フルカラー印刷で紙袋全体にイラストや写真、絵柄の印刷がされている場合にはニス引きが必須です。
使うインクの量が多いと、その分色落ちや色移りのリスクは大きくなります。
ベタ印刷は全面に多量のインクを塗布されている状態なので、ニス引きをしていないと悲惨なことになってしまうのです。
逆に、ベタ無しのワンポイントロゴ印刷であれば、晒クラフト紙と未晒(茶色)クラフト紙に限っては表面加工は必須ではありません。
ニス引きはコート紙にも加工が可能です。
コート紙にニス引きをすると、グロスPP加工よりも控えめな光沢感が得られます。
弊社では、コート紙の表面はPP加工、内面印刷をする場合に内面の加工をニス引きにしております。