お客様に求められているオリジナル紙袋・ショッパーとは?


世の中にあふれている紙袋やショッパーは、広告としての効果や購買欲の増幅などの可能性を大いに含んでいます。
その店舗やブランド、企業のオリジナル紙袋は、そのままその組織や商品の印象・パッケージにもなります。また、「〇〇というブランドのショッパーがかわいい」という口コミが広まってお客様が増えるという事例もあります。

売り上げUPや集客につながるオリジナル紙袋やショッパーの製作には、しっかりと考え抜かれたデザインが必要となります。
手にとって欲しいターゲットの客層、用途、季節、場所などを明確にした上で、そこにハマる仕様や印刷内容をじっくり吟味すると良いでしょう。
このような考え方は、オリジナル紙袋やオリジナルショッパーに限らず、すべての「デザイン」と名のつくものに共通しています。
必ずしも現代的でおしゃれなデザインばかりが「良いデザイン」ではありません。より訴求力が高く、より多くの方の手にとってもらえるのが、デザインの正解なのです。

その場やその時代によって正解は目まぐるしく変わります。また、正解は「ない」とも言えるかもしれません。
おしゃれに振るのか、奇を衒うのか、ベタでわかりやすくするのか……どれが一番効果的なのか、すべてはやってみないとわからないことです。
このページでは、用途やシーン別に多いオリジナル紙袋の特徴を解説します。まず初めてのオリジナル紙袋製作に挑戦し、どのような方向性で製作すれば良いのかわからない場合は、ぜひBAG-FACTORYの製作事例を参考にしてみてください!

お菓子屋さんやパン屋さんなどナチュラル志向のクラフト紙オリジナルショッパー

飲食物を扱うショッパーの中でも、お菓子屋さんやパン屋さんに多いのが晒クラフト紙未晒(茶色)クラフト紙という用紙です。
どちらも同じ針葉樹を原料としたクラフトパルプを使用して作られた紙の種類です。針葉樹の繊維が長いため、破れにくく丈夫であるのが特徴であり、強みでもある素材です。

 

未晒クラフト紙は原料である木の色の色素が残っているため、紙は茶色をしています。それを薬品で漂白して白色に変えた紙が晒クラフト紙です。
つまり、薬品に晒していない用紙が未晒(茶色)クラフト紙、漂白したクラフト紙を晒クラフト紙と呼びます。

持ち手のOFJ仕様について

 

晒クラフト紙未晒(茶色)クラフト紙のオリジナル紙袋の場合、枚数が2000〜3000枚以上であればOFJという仕様がおすすめです。
OFJとは、紙袋本体の内側折込部分に切れ込みを入れ、そこから紐を出す仕様です。
紙袋の見える部分に穴が開かないため、すっきりとした見た目になります。ただし、OFJタイプが使用できるのは全ての紐ではありません。当社で扱っている紙単丸紐もしくは紙芯入りアクリルスピンドル「紙芯入りパイレンの3種類です。(※国内生産の場合は紙単丸紐または芯入りアクリルスピンドルのみ)
対応可能な紐の特徴としては、紙単丸紐または紙芯が入っていることです。紙芯が入っていると、ふにゃりと垂れ下がらず、紐は上に自立します。

取り付けに機械を使うため、大ロットで安く、小ロットで割高になりやすい方法となっております。海外生産では500枚から、国内生産では3000枚から製造可能です。
OFJはその仕様上、取り付け可能な紙袋の最低サイズが決まっております。幅が規定以下になるとOFJの紐幅が合わなくなってしまうため、製作が不可となります。この最低幅については海外生産と国内生産で異なっております。

ハンドルについて詳しくはこちら!

■ チーズを使ったスイーツ店様のショッパー

オリジナル紙袋

■ パン屋さんの2色印刷ショッパー

オリジナル紙袋

■ 白印刷のおしゃれなワインボトル用ショッパー

■ コンパクトサイズのお菓子ショッパー

オリジナル紙袋

ハイブランドやコスメなどにおすすめ!高級感たっぷりのオリジナルショッパー

高級ブランドや高級品、そういった志向のショッパーに多く使われている用紙は、厚手(200g)のコート紙もしくは厚手(150g以上)の晒クラフト紙です。比率としては、紙自体にツヤがあるコート紙が多めです。

どちらにも共通している特徴が、用紙が白いということです。(当社で取り扱っている用紙3種の中で白くない用紙は未晒(茶色)クラフト紙のみです。)
紙が白いということは、印刷色の発色が正しく成されるということです。つまり、もちろん例外もありますが高級感のある紙袋に多い特徴として「印刷内容に重点を置いている」傾向があります。

高級感をもっとも感じられる用紙はコート紙です。コート紙は表面をコーティング剤でコーティングして平滑度を高め、印刷適性を最大限高めた用紙です。平滑度を高めたことにより光沢が発生しているため、紙自体に高級感があり尚且つ丈夫な紙として、紙袋において非常に人気のイチオシ素材です。

コート紙は【グロスPP】もしくは【マットPP】いずれかの表面加工が必須となっています。必須となるこの2種の加工が、紙袋の高級感を底上げしてくれるのです。
グロスPPは、元々光沢のあるコート紙をさらにツヤツヤと輝かせてくれます。高い平滑度により光を反射し、印刷の発色をさらに高めて鮮やかにしてくれます。
マットPPは、逆に光沢を消す「艶消し効果」のある加工です。ツヤツヤは失われますが、そのかわりに滑らかでふんわりとした雰囲気の上品な質感を手に入れます。

高級感のあるショッパーに多い仕様その1「ベタ印刷」

用紙には基本的には色が付いていません。
そのため、黒、ネイビー、ピンクなど色のついたオリジナル紙袋を製作する場合は、紙の表面全体を塗りつぶす印刷によって紙に色をつけます。
この全体を塗りつぶすような印刷をベタ印刷と呼びます。
ひとつの面に対して30%の範囲を塗りつぶす場合にベタ印刷の判定とさせていただきます。
ここで言うひとつの面とは、それぞれ正面・裏正面・左右マチ部分の計4箇所となります。たとえば正面のみを塗りつぶす場合も、マチのみ塗りつぶす場合も、同じくベタ印刷となります。もちろん紙袋の表面全体を塗りつぶす場合にも同じベタ印刷です。
オリジナルショッパー・紙袋のデザインとして、マチのみベタ印刷にしたり、正面・裏正面のみベタ印刷をするお客様も多くいらっしゃいます。
ベタ塗りの箇所を限定的にすることで、メリハリがついておしゃれな雰囲気になるためおすすめです。

■ 黒ベタ印刷のオリジナルショッパー

■ ピンクのベタ印刷オリジナルショッパー

高級感のあるショッパーに多い仕様その2「箔押し」

箔押しとは、金属のメタリックな要素を追加できるオプションです。金・銀などのキラキラとした箔を、任意の形で用紙に貼り付ける加工です。
熱と圧力で型の絵柄やロゴを貼り付けるので、別名ホットスタンプとも呼ばれます。当社でご案内するオプションの中でも一番人気となっております。基本的には金(ゴールド)と銀(シルバー)ですが、黒や赤、青等の箔押しもあります。

箔押し部分は金属質な光沢があり、光に反射してキラリと輝きオリジナル紙袋・ショッパーに高級感をプラスします。箔押しには艶あり・艶無しの2種類があり、いずれもご選択いただけます。
ハイブランド用のショッパーや、高級ジュエリー、コスメ、スイーツのショッパーとしてもおすすめです。
片面・両面の選択ができ、印刷範囲によってお見積もりが変動します。
浮き出し加工と併用することで、浮き出し泊という立体的な箔押しにすることもできます。

■ ゴールドサテンリボン+箔押しのオリジナルショッパー

オリジナル紙袋

■ ベタ印刷+箔押しのオリジナルショッパー

オリジナル紙袋

展示会やイベント、企業の資料配布にも!フルカラー印刷オリジナル紙袋


多くの企業が集まって製品をPRするビジネスの展示会や、年に2回行われるコミックマーケット(通称コミケ)、その他ゲームやアニメのイベントや展示会など、一年を通して様々な業種・テーマの展示会が開催されます。
その際に大事になるのが、いかに自社のブースをお客様にアピールできるか、目を引けるかということ。
冒頭で説明したように、紙袋は広告効果を発揮します。手にした人が持ち歩くので、自動的にお客様の手で「歩く広告」としての役割を果たしてくれる重要な役割をもっています。

人がたくさんいる中で瞬間的に目を引くデザイン、それは派手で鮮やかなものが多いかと思います。
この性質を理解されている方が多いため、イベント・展示会用のオリジナル紙袋・手提げ袋は圧倒的にコート紙フルカラー印刷のご注文が多いです。
特にマンガ・アニメ・ゲーム系のイベントでは、取り扱い作品の素敵なフルカラーイラストを全面にプリントされる方が多く、実際そういった紙袋は非常に目を引き、作品自体の広告にもなります。
企業ロゴが世界中に浸透しているような超大手企業様のオリジナル紙袋であれば、そのロゴや企業カラーのオリジナル紙袋が有効です。

加えて、遠くからでも目に入るよう、大きなサイズの紙袋を作られる企業様が多くなっています。
当社の規定サイズの中では、ギフトサイズもしくはBIGサイズという大きめサイズが人気です。

■ カラフルな企業用オリジナル手提げ袋

■ フルカラー印刷+浮き出しロゴのオリジナル紙袋

■ ゲーム用フルカラーオリジナル紙袋

オリジナル紙袋

おしゃれでかわいいリボン結びの個性的なオリジナルショッパー

リボン結びは、根強い人気のある個性的でかわいいリボンの加工です。
アパレル系やコスメブランド、サロン、ギフト用ショッパーなど、様々なショッパーオリジナル製作に人気のオプションとなっております。

リボン結びのオプションに対応している紐の種類はサテンリボンもしくはグログランテープです。
リボン結びの形態には主に3パターンあります。
※パターンによってお見積もり金額が変動しますのでご注意ください。

片面リボン結びは、取り付けたサテンリボンまたはグログランテープの端を、紙袋の正面側でリボン結びにする加工です。
片面リボン結びは見た目がとってもおしゃれで、かわいらしい雰囲気のギフト梱包やガーリーな雰囲気のファッション、コスメのブランド、甘いスイーツの店舗ショッパー等におすすめです。

これからご紹介する開口部リボン通し、縦留めリボン通しとは異なり、開口部をとじる機能はありません。単純に装飾のみです。
持ち手部分からリボン部分は一続きとなっているので、持ち手部分とリボンの種類を別にすることはできません。
またリボン結びは工員が手作業で行うため、若干の個体差が出る可能性があることをご了承ください。

■ 黒の片面リボン結びのオリジナルショッパー

オリジナル紙袋

■ ネイビーの片面リボン結びのオリジナルショッパー

開口部リボン通しは、紙袋の上部(穴あけ紐通しの穴の中央部分)に数センチ幅の細長い穴をあけ、そこにサテンリボンまたはグログランテープを通し、紙袋開口部(天辺)でリボン結びをするタイプです。
このタイプの特徴として、紙袋開口部を簡易的にとじることができます。ギフト梱包、コスメショッパー等にお勧めです。機能性がありながらも見た目がおしゃれになるところが人気のポイントです。
紙袋のハンドルとは別にリボンを用意するため、ハンドルはアクリルスピンドルやツイストロープなどお好みの紐を使用し、リボン結び部分はサテンリボンかグログランテープを使用することが可能です。もちろんハンドルの種類とリボン結びの種類を揃えてもおしゃれです。

品質保持の関係で納品の際にはリボンが別添えとなっているため、紙袋を使用するときに梱包する方の手でその都度リボンを穴に通して結んでいただく必要があります。
その手間が発生するところがデメリットとなる可能性もありますので、紙袋を使用するときの状況を考慮の上でお選びください。

■ 開口部リボン通しのオリジナルショッパー

オリジナル紙袋

縦留めリボン通しとは、ハンドルとは別にリボンを口折の手前側、奥側のそれぞれ2箇所から縦留めの要領で取り付け、中央でリボン結びができるようになる加工です。
機能としては上でご紹介している開口部リボン通しと同様に、紙袋の開口部をリボン結びで簡易的にとじられる仕様です。
異なる点は、リボンがあらかじめ紙袋に取り付けられているところです。縦留めやOFJと同じく、外側から見えるところに穴はあけず、口折のトップ(やや内側)に切り込みを入れてそこからリボンを通します。

開口部リボン通しと違って紙袋を使用するたびにリボンを穴に通す手間がありません。こちらは元々リボンが紙袋についているので、結ぶだけで梱包が可能です。
懸念点として、リボンをつけて伸ばしたまま紙袋を梱包・輸送・保管するため状況によってはリボンにシワや折り目がついてしまう可能性があります。最終的にリボン結びをするのであまり気にならなくなる点ではありますが、保管の際には注意が必要となります。

■ 縦留めリボン通しのオリジナルショッパー

オリジナル紙袋