オリジナル紙袋の印象は印刷で決まる!

オリジナルショッパー、オリジナル紙袋の最大の特徴といえば、その印刷内容です。
用紙の種類やハンドル(紐)の種類、サイズ、オプション等でも個性を出すことはもちろん可能。ですが、そのオリジナリティの最大要素が印刷です。

ブランドロゴを印刷することで、そのショッパーはブランドの商品と化します。企業ロゴを印刷することで、その手提げ袋はその企業専用の袋となります。全体に印刷を入れることで、おしゃれなショッパーもかわいいショッパーも、クールでスタイリッシュなショッパーも自由自在です。

シンプルなワンポイントロゴ印刷にするのか、おしゃれなベタ印刷にするのか、華やかなフルカラー印刷にするのか…印刷内容によって紙袋・手提げ袋・ショッパーの雰囲気はガラリと変わります。
このページでは、予算や希望デザインによって異なる紙袋の印刷 選び方をご紹介します。

オリジナル紙袋ワンポイント印刷(ベタ無し)

 

ワンポイント印刷はこんな方におすすめ!
・コストを抑えたい
・シンプルなデザインが好み
・ロゴだけをワンポイントで印刷したい

オリジナル紙袋の印刷は、主に印刷の色数や範囲によってコストが変わります。一番安価に印刷コストを抑えられ、場合によっては納期も短くできるのが「1色印刷(ベタ無し)」です。

一般的に、ワンポイントでロゴが印刷された紙袋や手提げ袋はほとんどの場合が1色印刷です。「ベタ無し」というのは、インクで塗りつぶされた範囲の割合が一定以下のことを言います。
当社基準では、紙袋の表面30%以上を塗りつぶす形のデザインは「ベタ印刷」という判定になり、印刷コストが上がってしまいますのでご注意ください。

構想中のデザイン、または既に決定しているデザインが1色印刷の範疇か、ベタ印刷にあたらないかと不安なお客様は、お見積もりの段階でデザインイメージをご送付ください。デザインを確認させていただき、最適な価格でお見積もりいたします。

オリジナル紙袋ワンポイント印刷(ベタ無し)のデータ入稿方法

1色印刷の場合、プロセスカラー(C, M, Y, K)以外はほとんど特色の色番号にてご指定いただく必要があります。
一番多いのはスミ(K 100%)1色での指定ですが、もちろん他のプロセスカラー(C, M, Y)でのご指定も可能です。あくまで1色のみ使用であれば、濃度0〜100%までのグラデーション表現・濃淡表現も問題ございません。あくまで1色の範疇であれば、不透明度を0〜100%の中で自由に変更することができます。
※不透明度を低くするほど紙の地色が出ます。(コート紙・晒クラフト紙の場合は白、未晒クラフト紙の場合は茶色)
※印刷色は紙の色を透過し影響を受けるため、白以外の紙(未晒クラフト紙)への印刷は印刷色がイメージと異なる点にご注意ください。

C, M, Y, Kの4色以外で印刷したい場合、特色指定で1色印刷もしくはCMYK掛け合わせのフルカラー印刷となります。
例えば「赤」1色の印刷を希望する場合、通常のプロセスカラー指定であれば少なくともM(マゼンタ)とY(イエロー)の2色を掛け合わせないと表現できません。

データ上では赤1色に見えていても、使用するインクがMとYの2色のため2色印刷となってしまいます。さらに、少し暗めの色調を希望する場合はCやKも混色するため4色フルカラー印刷となります。
赤色を1色の範疇で表現するためには「特色」指定が必須となります。取り扱いのある特色は「DIC」と「PANTONE」の2種類です。DICは日本の会社、PANTONEはアメリカの会社が開発した特色であるため、海外生産の場合はDICではなくPANTONEでの指定が必要となります。

特色の場合でも、使用する印刷カラーが1色であれば不透明度を変更する濃淡表現やグラデーション表現が可能です。

オリジナル紙袋ベタ印刷

 

べタ印刷はこんな方におすすめ!
・紙の色を好きな色に変えたい
・企業カラー、ブランドカラーの紙袋が作りたい
・オリジナルショッパーに高級感を求めている

紙袋の30%以上をインクで塗りつぶす場合にベタ印刷となります。
バッグファクトリーでは、色付きの用紙素材は未晒(茶色)クラフト以外に取り扱っていません。基本的には白い紙となるため「色付きの紙でペーパーバッグを製作したい」「色紙にロゴを1色で印刷したい」といった場合には紙袋全体をご希望の色で塗りつぶすことでお好きなカラーの紙袋が製造可能です。色の指定は、スミ(K)以外の場合は特色(DICもしくはPANTONE)の色番号にてご指定ください。
CMYKの混色になるとベタ印刷ではなくフルカラー印刷となります。フルカラーでなくとも、2色以上の混色で広い範囲をベタ印刷すると印刷ムラができやすくなるため、1色でムラなく美しい印刷が可能な特色指定がおすすめです。
ベタ印刷は基本的に紙袋の表面(正面・裏正面・左右マチ・底面・口折部分)のみであり、内側は紙本来の色のままです。そのため、内側も同じ色のベタ塗りにしたい場合にはオプションの「内面+底板印刷」が必要となります。
紙袋の表面を塗りつぶす場合にベタ印刷になることはわかりやすいのですが、そうでない場合で想定しているデザインが果たして”紙袋の30%以上を塗りつぶす”という条件に当てはまっているのかわからない場合もあるかと思います。通常の1色(または2色)印刷におさまるのか、それともベタ印刷に該当するのかわからないというお客様は、先にデザインイメージをお送りいただけましたら当社にて確認させていただきます。

ベタ印刷オリジナル紙袋の実績一覧・お見積もりはこちら

オリジナル紙袋ベタ印刷のデータ入稿方法

印刷色の設定に関しては、1色ワンポイント印刷の方法と同じです。
色の掛け合わせや混色ができないため、C, M, Y, Kのいずれか1色、もしくは特色(DICもしくはPANTONE)の色指定をする必要があります。
ワンポイント印刷との違いは上での説明の通り、ベタ印刷は紙袋の一面に対して30%以上の範囲を塗りつぶすことでベタ印刷の判定になります。

ベタ印刷で最も多いデザインは、紙袋の表面全体を1色で塗りつぶすデザインです。元の紙の色を覆うように印刷することで、紙に色をつける目的があります。
このときの注意点として、必ず外トンボまでの塗り足しをする必要があります。
「塗り足し」という用語は、印刷物のデータを作成したことのある方であれば一度は聞いたことのある単語かと思います。
その名の通り、デザイン範囲を超えて塗りの範囲を足すことです。塗り絵に例えるなら、実践の外側数mm程度まではみだして塗るということです。
理由としては、紙の末端までずっとデザインが入っている場合、本来の仕上がりサイズよりも外側にデザインをはみ出させておくことにより、用紙の裁断時にデザインが途切れてしまうことを防ぐものです。
裁断位置は、トンボ(トリムマーク)と呼ばれる黒い印によって示されます。
詳しくは下記の図をご覧ください。

塗り足しがされていない(テンプレートの仕上がりラインぴったりまでしかデザインが入っていない)場合、用紙の裁断に少しでもズレが発生すると端に少しの余白ができてしまい、仕上がりのクオリティが著しく下がることになります。
また紙袋の場合、裁断で切り落とされる部分以外にも塗り足しが必要な箇所があります。
それは、正面・裏正面とマチの境界部分口折部分底面部分です。

前提として、紙袋の組み立ては工員の手作業によって行われることが多いです。テンプレートは紙袋の展開図となっており、実際の製品は折り線にそって組み立てられます。
例えばマチにだけベタ印刷を入れる場合、マチ範囲ちょうどに色を入れてしまうと、組み立てた時に少しでも折り目がずれたら正面・裏正面側にマチのベタの端が見えてしまうおそれがあります。
それを防ぐため、マチ全体に色や柄を入れる際には左右から2mmずつ余白を入れる必要があるのです。これはマチ側の塗り足しと言うより、正面・裏正面側の塗り足しとなります。
2mmの余白があることで、紙袋を組み立てたときに意図しない線やデザインが正面・裏正面側に回ってしまうことを防ぎます。
口折(開口部の折り返し部分)と底面も同じ理由から、5〜10mmの余白(正面・裏正面からの塗り足し)が必要となります。
以上が、ベタ印刷の入稿データ注意点です。


ベタ印刷オリジナル紙袋の実績一覧・お見積もりはこちら

オリジナル紙袋フルカラー印刷

 

フルカラー印刷はこんな方におすすめ!
・派手、華やかなオリジナル紙袋を作成したい
・フルカラーのイラスト画像や写真画像を印刷したい
・フルカラー総柄など個性的でおしゃれなショッパーを求めている

フルカラー印刷とは、単色・特色ではなくCMYKプロセスカラーによる印刷がされた紙袋です。フルカラーイラストや写真画像等のプリントが可能です。
1色印刷や2色印刷の場合はK(スミ)や特色で色をご指定いただきますが、フルカラー印刷は全ての色をCMYKの掛け合わせによってデータ作成されます。C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(キープレート)の4色を掛け合わせることで、無限大の色表現が可能です。
フルカラー印刷の場合、全面プリントのお客様が多いです。紙袋全体をカラフルに彩ることで、よりオリジナリティの強い紙袋やショッパーが完成します。
フルカラー印刷のオリジナル紙袋・手提げ袋の用途として多いのがイベント用で、コミケやアニメ・ゲームイベントによくご発注いただきます。

紙袋印刷の選び方としては、コストを最低限抑えたい場合は1色印刷(ベタ無し)、印刷する写真やイラスト、柄などのデザインがCMYKの掛け合わせによって表現されており、そのままの色で印刷したい場合はフルカラー印刷となります。


海外生産であれば比較的安価に制作が可能です。納期が約2ヶ月程度と長いため、余裕を持ってご発注いただくことをお勧めいたします。
もし納期をお急ぎの方も、国内生産で間に合う可能性がございますのでぜひご相談ください!ご希望のサイズや仕様で、最低ロット500枚からお見積もりさせていただきます。


フルカラー印刷オリジナル紙袋の実績一覧・お見積もりはこちら

フルカラー印刷におすすめの用紙

 

バッグファクトリーのオリジナル紙袋は、コート紙晒クラフト紙未晒(茶色)クラフト紙の3種類の素材(用紙)から、雰囲気や用途に合わせて自由にお選びいただけます。
使用する用紙によって、紙袋の雰囲気は変わります。素材の特徴や材質ごとの違いを理解することで、より理想のオリジナル紙袋製作に近づきます。

中でも、フルカラー印刷といちばん相性の良い用紙はコート紙です。
コート紙は、紙の表面がコート剤でコーティングされている素材です。
紙の表面がコーティングされて表面がツルツルとして光沢があり、印刷適性が高いのが特徴です。
写真やイラストなど繊細な色の印刷再現に優れています。一般的には新聞の折り込み広告やチラシ・フライヤー・写真を多く使用したパンフレット等に使われているツヤツヤした用紙です。薄手のものから厚手のものまで広く存在し、オリジナル紙袋に使われるのは厚手のコート紙です。
表面加工は、光沢の強いグロスPP加工もしくは艶消しタイプのマットPPの2種類があります。

バッグファクトリーで扱っているコート紙の厚みは、基本的に157g、200gの2種類です。(短納期国内生産の場合は157g、186gの2種類)
標準的な厚みは157gで、日常で見かけるコート紙の紙袋のほとんどがこの厚さです。コンパクトなサイズの紙袋やA4サイズ程度のごく普通のサイズの紙袋では157gで十分に丈夫な紙袋となります。当社基準で、ギフトサイズ(W420×H310×D110mm)以上のサイズは200g以上の厚みを推奨しております。

コート紙のオリジナル紙袋実績一覧はこちら

オリジナル紙袋フルカラー印刷のデータ入稿方法

フルカラー印刷の場合は、CMYKの掛け合わせによってのみ色を設定します。
家庭用のプリンターも基本はこの4色の掛け合わせで印刷されていいます。C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(キープレート)の4色を掛け合わせることで、知っている色のほぼすべてが再現可能です。

イラスト画像や写真画像の場合は、元画像のカラーモードがCMYKになっており、かつ解像度が原寸350dpiであれば、そのまま配置することで問題なく印刷することが可能です。

フルカラー印刷オリジナル紙袋の実績一覧・お見積もりはこちら