ショッパーのハンドル(持ち手)取り付け方の仕様について
穴あけ紐通し
オリジナル紙袋の基本といえば「穴あけ紐通し」です。
画像のように、紙袋上部に正面・裏正面共に2対の穴を開け、そこに紐を通して端を結び、紐が穴から抜け落ちないようにして取り付ける方法です。このタイプは「一つ穴」とも呼ばれます。
この穴空け紐通しタイプの特徴としては、紐が自立せず穴から垂れるような形になります。
アクリルスピンドルやパイレン、ツイストロープ、アクリル平紐やサテンリボン、グログランテープ等ほぼ全ての紐がこの方法で取り付け可能です。一枚ずつ人手を使って手作業で紐を取り付けています。
穴あけ紐通しのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
OFJタイプ
激安ショッパーから高級ショッパーまで網羅できる、ショッパーオリジナル製作でよく見かけるタイプです。
OFJとは、紙袋本体の内側折込部分に切れ込みを入れ、そこから紐を出す仕様です。
紙袋の見える部分に穴が開かないため、すっきりとした見た目になります。ただし、OFJタイプが使用できるのは全ての紐ではありません。当社で扱っている「紙単丸紐」もしくは「紙芯入りアクリルスピンドル」、「紙芯入りパイレン」の3種類です。(※国内生産の場合は紙単丸紐または芯入りアクリルスピンドルのみ)
対応可能な紐の特徴として、紙芯が入っているということです。紙芯が入っていると、ふにゃりと垂れ下がらず、紐はピント自立します。
ハンドルについて詳しくは【こちら】
取り付けに機械を使うため、大ロットで安く、小ロットで割高になりやすい方法となっております。海外生産では500枚から、国内生産では3000枚から製造可能です。
OFJはその仕様上、取り付け可能な紙袋の最低サイズが決まっております。幅が規定以下になるとOFJの紐幅が合わなくなってしまうため、製作が不可となります。この最低幅については海外生産と国内生産で異なっております。
オリジナル紙袋 OFJについて詳しい解説は【こちら】
OFJタイプのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
縦留め(ターントップ)
縦留めとはターントップとも呼ばれ、OFJのように紙袋の見える部分に穴を開けない取り付け方法となっております。
紙袋の口折(開口部の折り返し部分)のてっぺんもしくはやや内側に切り込みを入れ、そこから紐を通します。紙袋の正面に穴が空かないため、すっきりとした見た目になるほか、穴のことを考慮せずに印刷デザインを作ることができるのがメリットです。
主にアパレル系やコスメブランド等のオリジナルショッパーに多い加工となっております。
頻度が多いのはアクリル平紐やサテンリボン、グログランテープなど平紐の縦留めとなっておりますが、アクリルスピンドルやパイレンなど丸紐の縦留めも可能です。
縦留めオプションは海外生産に限りますのでご注意ください。
縦留めのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
リボン結び
リボン結びは、おしゃれでかわいい人気者です。
アパレル系やコスメブランド、サロン、ギフト用ショッパーなど、様々なショッパーオリジナル製作に人気のオプションとなっております。
リボン結びのオプションに対応している紐の種類はサテンリボンもしくはグログランテープです。
リボン結びの形態にはいくつかパターンがありますので、下記からご希望の形態をお選びください。パターンによってお見積もり金額が変動しますのでご注意ください。
片面リボン結び
穴あけ紐通しの応用で、取り付けたサテンリボンまたはグログランテープの端を、紙袋の正面側でリボン結びにする加工です。
リボン結びの部分が上ではなく正面側になるため、見た目がとってもおしゃれ。かわいらしい雰囲気のギフト梱包やガーリーな雰囲気のファッション、コスメのブランド、甘いスイーツの店舗ショッパー等におすすめです。
下記にご紹介する開口部リボン通し、縦留めリボン通しとは異なり、開口部をとじる機能はありません。単純に装飾とお考えください。
持ち手部分からリボン部分は一続きとなっているので、持ち手部分とリボンの種類を別にすることはできません。
またリボン結びは工員が手作業で行うため、若干の個体差が出る可能性があることをご了承ください。
サテンリボンやグログランテープの色は黒以外にも様々なカラーがあるため、お好みの色をご指定ください。色によって雰囲気もガラリと変わるのも魅力です。
片面リボン結びのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
開口部リボン通し
紙袋の上部(穴あけ紐通しの穴の中央部分)に横長の平たい穴をあけ、そこにサテンリボンやグログランテープを通し、紙袋開口部のてっぺんでリボン結びをするタイプです。
このタイプの特徴として、紙袋開口部を簡易的にとじることができます。こういった機能性がありながら、見た目がおしゃれでかわいいところが人気です。ギフト梱包、コスメショッパー等にお勧めです。
紙袋のハンドルとは別にリボンを用意するため、ハンドルはアクリルスピンドルやツイストロープなどお好みの紐を使用し、リボン結び部分はサテンリボンかグログランテープを使用することが可能です。もちろんハンドルの種類とリボン結びの種類を揃えてもおしゃれです。
品質保持の関係で納品の際にはリボンが別添えとなっているため、紙袋を使用するときにその都度リボンを穴に通して結んでいただく必要があります。
その手間が発生するところがデメリットとなる可能性もありますので、紙袋を使用するときの状況を加味してお選びください。
開口部リボン通しのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
縦留めリボン通し
機能としては上でご紹介している開口部リボン通しと同様に、紙袋の開口部をリボン結びで簡易的にとじられる仕様です。
異なる点は、リボンがあらかじめ紙袋に取り付けられているところです。縦留めやOFJと同じく、外側から見えるところに穴はあけず、口折のトップ(やや内側)に切り込みを入れてそこからリボンを通します。
まさに縦留めと同じ方法で、開口部を結ぶためのリボンを取り付けます。
こちらのメリットとして、紙袋を使用するたびにリボンを穴に通す手間がありません。こちらは元々リボンが紙袋についているので、結ぶだけで梱包が可能です。
懸念点としては、リボンをつけたまま紙袋を梱包・輸送・保管するため状況によってはリボンにシワや折り目がついてしまう可能性があります。
最終的にリボン結びをするのであまり気にならなくなる点ではありますが、保管の際には注意が必要となります。
縦留めリボン通しのオリジナルショッパー・紙袋制作事例
番外編!サテンリボンとグログランテープについて
■ サテンリボン
サテンリボンは、サテン生地のようにつるりと滑らかな手触り光沢のあるリボンです。
オリジナル紙袋においてサテンリボンの紙袋は人気で、高級感や華やかな雰囲気、柔らかい雰囲気の演出に最適です。ラッピングにも最適で多用されており、様々なギフトラッピングでサテンリボンを見かけるでしょう。
光沢があり可憐な雰囲気ですが、繊細な生地なので爪で引っ掛けると解れやすかったり、汚れによわい面もあります。
光沢があることにより、ゴールドやシルバーといった特殊な色まで再現が可能となっております。
選ぶ色によって雰囲気が著しく変わります。白やベビーピンク、ライトブルーなど淡色であれば優しく可憐な雰囲気になり、ブラックやワインレッド、ネイビー等濃色であれば重厚な高級感が漂います。
ギフト用のオリジナル紙袋やコスメ用のショッパー、高級チョコレート販売店のショッパーなど、特別感のあるオリジナル紙袋を作成する場合にサテンリボンがおすすめです。
※サテンリボンはハトメとの併用が不可となります。
■ グログランテープ
グログランテープはサテンリボンと似たリボン状の紐ですが、手に取って見ると質感や見た目はまったく異なります。
たての糸に細い色、よこの糸に太い糸を使うことで上の写真のような特徴的な横縞模様を作り出したリボンです。
グログランテープには光沢がなく、手触りもざらざらとしています。帽子、靴、洋服、アクセサリーなどファッションアイテムに幅広く使用されています。
オリジナル紙袋への利用も人気です。人気の用途はサテンリボンと似ていますが、光沢がなくマットな質感となっているので、より大人っぽく落ち着いた上品な雰囲気を求める際にはグログランテープがおすすめです。
※グログランテープはハトメとの併用が不可となります。
手穴タイプ
持ち手部分に楕円型の穴をあけ、そこに指を通して持つタイプです。小判型に穴をあけることから、小判抜き型とも呼ばれます。
他のハンドルタイプと違って紐を使用しません。使用する紙の強度や厚みにもよりますが、比較的軽量のものを入れる場合に適しています。重量のあるものを入れる場合には持ち手に負荷がかかり、紙が破れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、紙袋の上部数センチあたりに穴をあけるため、中に入れる物のサイズを考えて紙袋の高さを比較的高めに設定する必要があります。